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【12月定例勉強会】「初学者でも本格的に使えるMicrosoftのAI画像認識ツールのハンズオンセミナー」

特定非営利活動法人 ITコーディネータ沖縄 12月定例会

 

◆ 開催概要 ◆

 

開催日: 2019/12/18

演題:「初学者でも本格的に使えるMicrosoftのAI画像認識ツールのハンズオンセミナー」

講師:   畠山大有氏 

          (日本マイクロソフト株式会社デジタルトランスフォーメーション事業本部クラウドアーキテクト第二技術本部シニアクラウドソリューションアーキテクト)

参加者: 25名

 

 

冒頭、「画像認識ツールの今を知る Cognitive Services:Custom Vision Services」と題してCusutom Visionについて概要が述べられました。

 

以下要旨


 Azure Cognitive Serviceは機械学習の専門知識がなくても、開発者が利用することができるサービスで、画像や顔の検出、識別、異常値検出、音声認識、合成、自然言語処理、翻訳などさまざまな機能が無料または安価で利用可能。


  ハンズオンでは、その中からCustom Visionサービスをチュートリアルに従って進行。
Customとは文字通り、ユーザーが独自の画像検出・識別をカスタマイズできるサービスで、AIの主流であるディープラーニング技術の一つ、転移学習という手法を用いて提供。転移学習の特徴は、ユーザーが大量の画像データを準備する必要がなく数十枚の画像でかなり正確な学習と推論ができる点。ハンズオンでは、ピカソやレンブラントなどの画像を10枚程度学習させ、別に準備したテスト用の画像で誰の絵なのかを識別させるというタスクを演習。
ピカソの画像はピカソと認識し他も同様に、ほぼ識別。実際に、わずか10枚程度でも正しく学習できたのは驚きでした。またAzure Custom Visionは、テスト用の画像を新たな学習素材としてタグ付け、利用でき、学習器を手軽にupdateできる便利な機能でユーザーの利便性向上を図っている。


 さらに、学習に関しては課金されるが、学習結果を実際の推論で利用する際の料金は無料。学習時の課金も1時間当たり20ドル程度で、大量の学習でないかぎり1時間も利用することはまれ。


 その他、本サービスの結果をパソコンやスマホに組み込んで利用できる機能もある。機械学習だとGoogleコラボなども有名だが、学習環境も含めて低価格で至れり尽くせりのMicrosoft AzureのCognitiveサービスは、資金力のない中小企業にとっても、手軽に利用できるサービスだと実感できる2時間半のハンズオンでした。講師の畠山氏の軽いジョークとともに熱いメッセージは参加者の心をつかんだことでしょう!(^^)!。


ちなみに「Microsoft Learn」でnet検索すると、Azureの様々なサービスを無料で学習できる教材が多数そろっており、Cognitive Serviceの学習もできる。是非、ご利用ください。

 

(文責・ITコーディネータ沖縄研修担当理事・新井良直(㈱夢づくり沖縄代表取締役)